ブルーグレーに包まれて
ブルー という色がすきです。
青も碧も、藍色も群青色も、ライトなものももっと深いのも。
中でも、ブルーグレーや、ダスティブルーのように、グレー味がかった色はいつからか本当に惹かれるようになって、選ぶものたちはそういう色が多い。
その曖昧だけれど、でも芯のある強さに、広いやさしさを感じるのです。
私は無音の空間がとてもすきなのですが、最近はいつもより少しだけ、音のある空間を求めています。
何日か前に、ふと部屋で目に留まったアルバムを聴いたとき、ただひたすらに涙が溢れました。
ある曲のタイトルに “blue gray” がついていた。
本当に偶然かもしれないけれど、その曖昧さと優しさに、奥に隠れた強さに、大きな愛を感じた。
私が音を求めたいときの多くは、自分が許されたかったり、慰められたかったりするときで、
何かそのタイミングで響く音を聴いて、初めて、『ああ、ちょっと疲れているのかな』とわかったり、すごくすごく救われたりする。
そしてその音がいつのまにか自分の心のなかに解けていったとき、また明日へ向かえるのかなと思ったりする、そんなある日の夜でした。
志帆
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