“狭間に揺れる”

5/25の金曜日、ヤマハ銀座サロンでのコンサートが終了しました。


忘備録を兼ねてプログラムを書いておきます。

前半
無伴奏チェロ組曲 第2番より / J.S.Bach
幻想五重奏曲 / Y.Bowen (弦楽四重奏と共に)
New Song / 八巻志帆 (幻想四重奏と共に)

後半 (ピアノ・ベース・ドラムとのカルテット編成)全て八巻の曲です。
Quelle
inwardly
断片
melancolie manege
Calendula
“for”(アンコール)






これをやる、と決めたのは自分なのに、直前の2週間くらいは毎日白昼夢でバッハに出会うという心理状況でした。
(つまり追いつめられていたようです、なんと。)


クラシックを学んできた時間が根本にあり、この3年ほどで曲を書くようになった私が知っているのは、どの世界も深く、簡単に計りきれることはなくて、でも恐ろしいほど魅力的な、一度触れたら戻れない引力があるということ。


そしてその世界のことをまだまだ知らないながらも、自分の信じた”うつくしい音”へ向かって進むのを、どうしても止められなくなるということ。



それがどこからきて、どこへいくのかもわからないけれど、
遠くても近くてもいつも心のどこかにいて、浮いたり沈んだりしながら続けていくんだろうな。





終わって、萬さんと大阪へ向けて帰っている車内で、ふと、「次はこれやりたいな」が浮かんできました。
結構追いつめられたりしてたのに、自分の欲に笑えます、って萬さんに言ったら、
「でもそういうものやろなあ、求めてしまうんやろなあ」と。
すごく腑に落ちて、あ、そうだな。と。
だから私は渇望してるんだな、と感じました。



終演後、お客さまや、バスクラリネットを吹く方々と少しお話できたのも嬉しかったです。
メッセージもありがとうございます。


とても不器用で、こうだと思った次の瞬間にやっぱり違う、と言ってるなんてこともよくあるけれど、
その時そのときの音を、自分の心を感じながら生きたいと思った。



これから先の何かへ向かっての、あるひとつの大きな出来事となるような気がします。
本当にありがとうございました。

ShihoYamaki Official Website

Japanese Bassclarinet Player SHIHO YAMAKI

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